佐竹由美追悼演奏会の御礼とお願い

 今年3月に開催いたしました、佐竹由美追悼演奏会オラトリオ「メサイア」に、たくさんのご来場を賜り、誠にありがとうございました。

 昭和52年度NHK全国学校音楽コンクール全国第1位、昭和52年全日本合唱コンクール全国大会第1位の栄冠を得た高松一高音楽部(野球で言えば甲子園春夏連覇!)のプリマドンナ「佐竹由美(さたけなおみ昭53卒)」は、一昨年の3月に、胃癌のため62歳で私たちのもとから旅立ってしまいました。

 彼女は高松教会みくに幼稚園、栗林小学校、牟礼中学校、高松一高普通科芸術コースを経て東京藝術大学音楽学部声楽科を学部首席で卒業し、皇居桃華楽堂にて御前演奏の栄誉を賜りました。
 1984年同大学院修士課程修了後、ロータリー国際親善奨学生としてイタリアに留学、2008年東京藝術大学大学院 音楽研究科 声楽(ソプラノ)博士課程修了、博士(音楽)を取得などの成果を収め、国立(くにたち)音楽大学の教授として教鞭を執りながら、オペラ、宗教音楽などの演奏活動を精力的に行い、特に「メサイア」の演奏では高い評価を得ていました。
 また、高松一高の外部講師として後輩の指導にもあたっていました。

 まだまだこれからも活躍を期待されていた彼女は「故郷の高松でメサイア演奏会に出演したい」「メサイアを毎年高松で演奏する団体があればいいのに」と常々口にしていました。
 その功績と遺志を心に刻み、後の世代に伝えてゆくことを願って同窓生を中心に実行委員会を設立して演奏会と展示会を企画いたしました。
当日、会場のレクザムホール小ホールは、ほぼ満員。県外からも彼女の友人や教えを受けた後輩が多数来場しました。
 休憩を挟んで、約3時間のコンサートとなりましたが、前半から後半に向け、ステージ上の演奏家の熱気は増して、お客さまからは「短く感じました。後半の盛り上がりが凄くて、最後は涙があふれそうになりました。」といったありがたいお声かけをいただきました。

 遅くなりましたが、出演者、スタッフを始め、お手伝いをいただきました皆さまには、実行委員会を代表して、この場をお借りして、御礼申し上げます。
 この演奏会の出演者の皆さまから「この楽曲をさらに深く掘り下げて練習し、もっと良い演奏に挑戦したい」という希望が多く出たことや佐竹由美の生前の希望から、この度「高松メサイア実行委員会」を設立し、継続的な「メサイア演奏会」を高松で実施しようと考えました。

 つきましては、第2回目となる演奏会として下記のように企画をいたしましたので、皆様方のご支援、ご協力をお願い申し上げます。

佐竹由美追悼演奏会実行委員長 田中雅純

撮影・編集 水野充(昭54卒)

オラトリオ「メサイア」演奏会
~naomi SATAKE memorial ~
1.日時令和7年3月2日(日)14:00開演(13:30開場)
2.会場レクザムホール (香川県県民ホール)小ホール
3.合唱公募(現在募集中、8/5より練習中)
4.独唱公募(現在募集中、オーディションにより決定)
詳細は、こちらのホームページをご覧下さい。
高松メサイア実行委員会ホームページ